ポンコツ先生の自己満へそ曲がり国語教室と老害アウトドア

中学校の国語や趣味に関する話題を中心に書いてます。

アニメでわしも考えた ③

どうも、最近密かに「悪役令嬢もの」にハマりつつある老害です。相変わらずプライム特典でアニメばかり見ています。通勤、帰宅に自家用車を利用していて、約25分くらいかかるので、アニメ1本流しながら帰ると、暇つぶしにちょうど良いのです。(基本音声だけ聞いている感じになってしまいますが。)で、今回考えさせられたアニメはこれ。「GATEー自衛隊、彼の地にて、斯く戦えり」です。

 作品の年代としてはもう8年ほど前のものらしく、「もうすぐ配信が終わりますよ」的な煽りに負けて一気見してしまいましたが、右傾化甚だしい私としてはかなり刺さりました。内容は「ある日突然渋谷に異世界と繋がるゲートが出現し、そこから異世界の兵士やら魔物やらが現れて現代日本人に襲いかかった。それに対し自衛隊が出動、異世界に乗り込みゲート前に基地を作り、異世界人と対峙する……」というお話です。我々の年代なら、半村良原作、角川映画の「戦国自衛隊」を思い出しますが、そこに騎士やらドラゴンやら、エルフやら魔術師やらが出てくるあたりがやはり違いますね。で。

思ったことその1 こういうのを拡大解釈すると「予言者」になるのかも知れません。いろいろ思ったことがありますが、まずその①「これに登場する『盛田首相』が、『〇田首相』にかなり似ている、ということです。(年代的には安倍首相の時代のアニメなのに、です)細めの顔、眼鏡というだけではなく、まぁお約束と言えばそれまでですが、とにかく玉虫色の判断ばかり、マスコミや野党の追及ばかり気にしていて、とにかく決断を先延ばしにする。というあたりがもうそっくり。(なんだか岸〇首相をディスっているように見えますが、その通りです。)

その(②「ほんのちょっとだけ出てくるマスコミのキャラが言う『本当に中立な立場での報道なんてありえない』というケツのまくり方が、昨今の『マスゴミ』にそっくり。特に戦争やら自衛隊やらをとにかく悪印象に作り変えて広めようとする、いわゆる『パヨク』と呼ばれる連中そのもの」なんですよ。

更に言えば③「そのマスコミが利用しようとしている女性の名が『望月紀子』といい、昨今よく取り上げられる東○新聞のあの人、と名字が同じ」何てのも、十分「陰謀論」として通用しそうですよね。

思ったことその2 見ている我々は、単純に「そんな奴らやっつけてしまえばいいのに」と思うのですが、とにかく規則やら命令やらでがんじがらめになり、切歯扼腕する自衛官の姿が何度も出てくるのですが、このあたり本当の自衛隊の人たちのストレスはこんなもんじゃないんでしょうね。作中、「人質交換に金銭も要求しないなんてありえない」と異世界陣が言いますし、何度も「人道的に」という言葉も出てきます。そのあたり、日本が誇るべき所でもあり、甘っちょろい所でもあるなぁ、と。国会の証人喚問をする野党の女性代議士(あれは○舫あたりがモデルでしょうかね?白い服着てましたし。蓮○よりは美人に描かれてましたが)が、実に馬鹿馬鹿しい揚げ足ばかり取ろうとする質問をしてくるのもそっくりです。それに対して、異世界のキャラが、安全なお花畑の中にいて、全く建設的でないことばかり質問してくる女性議員に、実効的な、そして正論で切り返しでやっつけるシーンなんかは、溜飲が下がりました。本当の国会でも、もっとやってほしいですね。小野田議員なんかは結構「行け行けぇ!」って感じですけど。

思ったことその3 「チート」とか「無双」とか「無敵」ってのは、なんやかや言ってスカッとするんだなぁということです。剣と魔法の世界なので、やはり小銃だの機銃だの、装甲車やら戦車やら戦闘ヘリやら戦闘機やらが絶対的に強い(なぜ戦闘機がF-15じゃなくファントムだったのかが気になりますけど)んですよ。そして、ものすごくいろんなことに気をつかい、理不尽なまでに肩身の狭い思いをして、それでも「一般人を守ろう」とする姿は、おそらく本当の姿に近いと思います。訓練でとばした薬莢一つひとつ拾うという、言い方が悪いですけど少ない予算でみみっちい訓練を、毎日やってるだろうという自衛官が、思う存分実弾を撃ちまくるシーンは、フィクションであっても、アニメであっても、やはりカタルシスです。戦争物、ガンアクション物の映画などは、危険な思考に陥る可能性を意識しつつ、やっぱりカッコイイんですよね。

思ったことその4 途中で出てきた青いキャラクターや、前述の悪役枠のマスコミの男、それから2人の皇太子のその後など、いかにも「続編」への伏線が張りっぱなしで終わってるのが気になるのですよね。予算とか採算とか、いろいろな理由があるのでしょうが、何だか残念です。きっといろいろな「推し」のアニメの続編を待っているファンが、世の中にたくさんいるけど、続編が出なくてヤキモキしてるんでしょうなぁ。しみじみ。

結論 結局みんな「べタベタの勧善懲悪」が好きなんだと。つまり(全てではありませんが)アニメって、若者の「水戸黄門」であり、「遠山の金さん」なんだと。

結構見はじめると、いろいろなことに気づけて面白いものです。ネタにも困っていたので、誰得ですがシリーズ化しようかと思います。それではまた。