ポンコツ先生の自己満へそ曲がり国語教室と老害アウトドア

中学校の国語や趣味に関する話題を中心に書いてます。

アニメでわしも考えた⑱-1

またまたひと月も空けてしまいました。そろそろキャンプにも行きたいのですが、下が泥だらけだったり、溶けたと思ったらまた雪が降ったりと、なかなかうまくいきません。

ということでアニメの話でも・・・・・・・と思ったのですが、ちょっと今回(と次回)は取り上げる作品が「私なぞが語るのはおこがましい」ものだったので、二の足を踏んでいたのです。

なにが烏滸がましいかというと、ひとつには「まだ放映中」だということ。そして何よりも「今期の覇権アニメ(そのシーズンで1、2を争う人気の作品、という押さえでいいでしょうか、ガチ勢のかた?)←ガチオタのツッコミが怖い」と言われている作品だからです。なのでぜひ、アニメガチ勢は生暖かい目で読んでもらえるとありがたいです。

では、今回考えた覇権?アニメその1 「悪役令嬢転生おじさん」です。

これについては、YOUTUBEなどで多数取り上げられていますが、まぁほんとうに悪評を全然聞かない。みんなそれこそ「温かい目で」ほっこりと視聴しているのがひしひしと伝わってきます。なぜそんなに好評なのか。「わしも考えた」理由としては。

その1 「変な人」は出てくるけれど「嫌な人」が出てこないこと。

私は暇に飽かしてYOUTUBEで(違法)アップロードされる漫画を、リモコンを物凄い速さでカチャカチャ言わせながら読んでます。(ごめんなさい許してください炎上させないで!)このアニメの原作も読んだのですがとてもおもしろかった。なんというか「凡百の異世界転生物、悪役令嬢物」とは違って、「ざまあ」がほぼ無いのですよ。

ずいぶんたくさん漫画を読んで、だいたいの異世界もの、悪役令嬢ものというのは、虐げられたり追放されたりした主人公が、(隠れた)異能を発揮したり、中の人が入れ変わったことで認められるようになり、最初に追放したり婚約破棄したり裏切ったりした相手を、見返したり復讐したりして「ざまあ(みろ)」と読者をスッキリさせる、という手法で描かれています。(たりたりばっかりになっちまった。ひどい文だね)

だから「ざまあ」が終わるとだいたいそこで話も終わったり、あるいはとってつけたような別の相手が出てきたりと、わりと短めに終わる作品が多いのです。

でもこの「悪役令嬢転生おじさん」に出てくる人々は、癖はあっても悪人はいません。だから「ざまあ」はない。でも結構ハラハラする展開はあるし、最終的にはこう終わるんだろうなあ、という結末も見当はつくのですが、読んでいる人視聴している人はみな「異世界も現世もハッピーに終わってほしいなあ」と思いながら見ている、まさに「ハートウォーミング」で、それでいてしっかり伏線も引いてあって、その意味でも安心して見ていられるんですよ。作者がベテラン、なのもあるのでしょうね。そして、

その2 「おじさんあるある」「オタクネタ」が、わかる人には刺さりまくること

転生したおじさんの一家が、血統書付きのオタク一家であること(でもとても良識的、常識的な人たちです。個人的には明るく元気で頭も切れる娘さんがとてもいい。)から繰り出される細かいネタ(私でもわかるもの、わからないもの含め)が、考察勢にも刺さるのでしょう。

ちなみに、主人公のグレイス、娘さんや奥さんのトホホな顔が >< ←こういう目になるのが昭和テイストで、私にはとても刺さりますw(ちなみに屯田林憲三郎おじさんは52歳ですが、わたしはそれより10歳も年寄りなことに気づいてしまい、がっかりしましたよ。とほほん >< )

そして一家がとても仲が良いのがうれしい。(たいていの転生物は、現世に嫌気がさしていたり、未練を持っていないのですが)おじさんにはこの素敵な家族のもとに早く戻ってもらいたい。でも異世界の主人公にも幸せになってもらいたい、こういうジレンマとハラハラで、ついつい見てしまいます。

蛇足ですが、この作品のオープニングの、テレビゲーム風な音楽や画面は、以前書いた「異世界おじさん」にちょっとテイストが似ています。(おじさんつながり?)そしてエンディングの「マツケンサンバ」も、やはりレトロな感じで私にはとて馴染みます。あれでハッピーエンドにならなければ嘘でしょう。(多分シーズン2も来るでしょうね)

結論 世のおじさん(私はすでにお爺さんですが)は「すべからく見よ!」

追伸 本当はもう一つの「覇権アニメ」で考えたことも書こうと思ったのですが、思ったより長くなったのと(ほんとはもっと語りたいところです)もう一つの方で「わしも考えた」内容が、リアルに炎上案件の気がするので、別項目といたします。近々書きますのでよろしくお願いします。