ポンコツ先生の自己満へそ曲がり国語教室と老害アウトドア

中学校の国語や趣味に関する話題を中心に書いてます。

敗北感の漂うキャンプその2

1回めのお風呂をいただき、ちょっと昼寝をして、さて焚き火をしようか、ということになりました。昼食が遅めだったけれど、お風呂の効果か小腹がすいてきたので、米を炊き薪で鉄板を温め、おかずを焼いてみることとします。この東京キャンプの焚き火台、炭火で肉を焼いたことはありますが、薪での調理は今回が初めて。というかそもそも薪を使っての焚き火自体がお初になります。フェザースティックを作ったり、ファイアスターターで着火したり、ということもやってみたかったのですが、ちょっとチャレンジしたフェザースティックはなかなうまくできず、当然ファイヤスターターでの着火も、麻糸も何もないので着くはずもなく。残っていたゼリー状の着火剤を使い、横着して直接薪をくべてみました。・・・まぁ着きますわナァ。別に「何をしてはならない」はあっても、「何をしなければならない」という決まりなどないのがソロキャンプのゆるい所だと思いますが、なにせほら、「ヒロシのぼっちキャンプ」を見てコーフンして出てきたものだから、無骨感がないというか、敗北感が漂うというか。 

 

森林香に火を付け(容器がないのでとりあえずウッドストーブに乗せてみた)野菜と舞茸を炒め、醤油をかけてまずはいただく。(野菜を先に食べると太りづらいとか・・)

こんなもんでも外で食うと妙に美味いですねぇ。つい滅多に買わない缶酎ハイを飲んでみたりして。米はバーナーで併行して炊いています。蒸らしつつ、餃子を焼きます。

  

 

餃子定食のできあがり。(タレは醤油+ごま油+ほりしに赤→まぁまぁ)もうちょっとキレイに並べれば、少しは見栄えが良くなるのでしょうが、何せほら、飢えてるものだからそれどころではなくて。かなりの勢いでかきこみまして、人心地ついたところでテントに入り、ぼんやりと外を見てみますと・・・何だか落ち着く。

 (もうちょっと整理してから撮れよなぁ)

しばらくゴロゴロしながらYouTubeを聞き、薄暗くなってきたところで焚き火を突っついて過ごします。

・・・時を忘れますねぇ。森林香の効果なのか、蚊が寄ってくる気配もあまりなく、半袖七分ズボンサンダル履き(100均)でも、刺される様子はありません。この日は気温も30度を越えることなく、風もほとんど無く陽がかげると本当にちょうど良い感じで、ただひたすらボーッと焚き火をつついていました。

 

ただ燃やすのも何だから、トウキビなんぞ焼いてみたのですが・・・なんかすげぇうまそうにできたんですけど?(実際は少し早かったのですが)ちょっと青臭い感じで、でも甘いトウキビを頬張ったところで、重大なミスに気づきました。なにか?いや実は、夜焚き火で肉を焼く予定だったんですよ!ところが餃子定食と、そしてとどめのトウキビで、完全に腹一杯になってしまいました。ソフトクーラーには氷が入っているわけでもなく、かといって今肉を食べる気にもなれず。体が煙り臭くなってきたので2回めのお風呂に入り(10時半、キャンパーは11時まで入れます。)、風呂から戻ってくると睡魔が襲ってくるという状況なわけでして。で、結局、朝っぱらから肉を焼いて食べることに決定。あとは野となれ山となれ、おやすみなさーい。

(ピロピロピッピッピー←ドラクエの朝の音楽)はい、おはようございます。年寄りの朝は早いと言いますが、私は睡眠障害の気があるのか、普段は3時~4時くらいに目が覚めてしまいます。さて、この夜は、テントの前面をメッシュだけにしたままで、シュラフをかけてちょうど良い感じで眠ることができたのですが、それでもやはり疲れていたのか、普段よりかなり遅く5時くらいに目が覚めました。(一般的には十分早い)マットの上でしばらくYouTubeを聞き、6時頃にのそのそとテントを出、トイレに行き戻ってきてから、まずは目覚めのコーヒーを飲みます。

 (さすがに忘れ物はなかった。)

今日はこの後、キャンパーは9時から入れるというお風呂に、3回めとして入ってから帰るつもりなので、焚き火をして煙臭くなっても大丈夫だろうという目算のもと、ゆったりと準備をして米炊きと焼肉にとりかかります。朝っぱらから焼肉かよ?と、冷静に客観的に見れば、還暦ジジイのとるべき行動でも、日本の正しい朝食(©椎名誠)でもありませんが、なにせほら、腐ってしまってはもったいない。(結局はケチくさいだけ)背に腹は代えられません。では、焼きますか❤肉っ!

(一応健康も考えてモヤシから食べます。)

ご飯も炊けてまいりました。

 (ドキッ!付録だらけの水泳大会キャンプ道具)

焚き火台はもうすでに片付けたので、ウッドストープで焼きましたが、いやいやこの暴力的な絵面。朝の7時半ですが、まさに飯テロ。もう圧倒的に腹が減って参りました。

 

炊きたての米、焼きたてのハラミ、あつあつの味噌汁(あさげ)・・・(還暦ジジイの)朝食としては明らかに正しくないこの三位一体の焼肉弁当、瞬殺で平らげました。(お薬も忘れずに飲みまして)プハーっ。シーハーシーハー。(©東海林さだお

のんびりと撤収をして、ちょうど9時になったのでとどめの温泉。焚き火臭さを洗い落とし満ち足りた気分で帰路につきました。しかし、車だと楽ですねぇ。何となく敗北感というか、背徳感というか、後ろめたい気分が少しつきまとうイージーなキャンプでした。もう一つ敗北感が。環状線を通って帰ったのですが、帰り道にあった、今まで入ったことのないアウトドアショップ(ホーマック併設?)に何となく入ったら、袋に入って割り易そうな薪と、専用容器付き森林香が売っていたではないですか!別に秀岳荘に文句はないですが、ここで買っていけば良かった。特に森林香。(専用容器に2巻ついていた。)

後日談。帰ってからも、何度風呂に入っても、そこはかとなく焚き火の臭いがするのでおかしいなと思っていたら、メガネににおいが染みついていたことに気づきました。「燈台下暗し」とはまさにこのこと。次回は自転車で行けたらいいなぁ。お読みいただき、ありがとうございました