ポンコツ先生の自己満へそ曲がり国語教室と老害アウトドア

中学校の国語や趣味に関する話題を中心に書いてます。

中学国語の教材・授業等

「走れメロス」の授業でまたまた気づいちゃったこと

3学期といえば、「少年の日の思い出」と「走れメロス」のシーズンですね。(少なくとも光村の教科書では)で、今日も今日とて日本中で誰もしないようなメロスの読み取りをやっていてまたくだらないことに気づいてしまいました。(誰もしないような読み取り…

ジェネレーションギャップと北海道方言

授業で感じたジェネレーションギャップその④ 文法の学習で、動詞の活用形の授業の中で、「動詞の活用は99,99%は五段、上一段、下一段に分類されるが、たった2つだけこれにあてはまらないへそ曲がりがいる」とまくらを振った・・・・・・のですが、なんだかきょと…

ジェネレーションギャップその2とジャ〇ーズ問題

えっと、前回の続きです。(前も使ったなこのくだり) 最近感じたジェネレーションギャップその③ 「モアイは語る」に出てくる「タデ科の植物」に関して、「蓼食う虫も好き好き」の説明をし(このことわざを知っている生徒も、4クラス中1人でしたな)、その…

「盆土産」「モアイは語る」の授業で感じたジェネレーションギャップその1

ふと気づくと、前回の投稿から1カ月経っていました。サボっていたのは確かですが、まだ死んだわけではありませんので、また頑張ります。どっこい生きてるシャツの中。 町田先生は教師生活25年でしたが、こっちはとっくに40年近い。 さて、上のマクラもわか…

「クマゼミ増加の原因を探る」に関する教科書会社への不満

もう聞きかじりもいいところなんで、全然情報が違っていたら恐縮なんですが、なにやら高校の教科書の題材で、小説の割合が減って何やら実用的文章が増えるとか。 (あまり大きな声では言えませんが) 面白くねえ~! (あ、言っちゃったテヘペロ) どうなん…

どなたか教えてください

現在の教科書を使うのも何週目なのか分からないのですが、今までずっと気づかずにスルーしていた部分に、今回急に疑問が沸いてしまい、個人的に考えていても結論が出ないくて、語源やら文法?やらに詳しい方に「助けていただきたい」という、割と切実なお話…

こんな雑談をしてきたその14 「アイスプラネット」について再び

ローテーション的に「アイスプラネット」の時期がやってまいりました。授業をやっていまして、また新しい発見がありました。というかある言葉が死語になりつつあることがわかりました。ではその2つの言葉 その①「さすがに頭にきた。」 これは「ぐうちゃん」…

砂漠に水を撒くような その②

前回は文節に分けて、〇〇語という見分けをする、というところまでについての「なかなか記憶に残らない、砂漠に水をまくような作業であるところの文法授業」についてふれました。しつこいようですが、基本私のスキル不足の話なので、単なるボヤキなのですが…

砂漠に水を撒くような その①

題名は、文法の授業の後で、小テストをやった時の、毎回の感想です。まぁ(自分のスキルのなさを棚に上げて言いますけど)やってもやってもスカスカ抜けていく、覚えてもおぼえても直ぐに忘れてしまう、そんなボヤキです。 国語の教科書には、いわゆる「国語文…

こんな雑談をしてきたその13(平家物語と桃太郎)

その12では、「故郷」の表記にかこつけて、陰陽五行説の雑談をした話を書きました。で、今回は「平家物語」(扇の的)にかこつけて、時刻と十二支からの~「桃太郎」につながる、という雑談の話です。 「ころは二月十八日の酉の刻ばかりのことなるに、をり…

こんな雑談をしてきたその12(魯迅「故郷」でのうさんくさい風水の話)

私は昔からオカルト的なもの、宗教的なもの、民俗学的なものが好きでした。大学の卒論を「鬼」について書いたほどです。(多分担当の教授はイヤ~な気持ちだったことでしょうね。)柳田国男も好きでよく読んでいました。また、江戸川乱歩賞を受賞した、井沢元…

「故郷」(魯迅)についての以前からの素朴な疑問

札幌は名実ともに「もう真冬の候であった。」・・・ということで、今回はこれまたロングセラーの、魯迅「故郷」について、以前からどうもビミョーに説明がつかないことについての、素朴な疑問を書いてみようと思います。 さて、元大地主の息子であった、魯迅…

こんな雑談をしてきたその11(おくのほそ道と山本譲二)

老害であることは重々承知ですが、それにしても年々、授業の雑談の中で話す「ヒント」が通じなくなる一方で、悲哀を感じる今日この頃です。 さて、「松尾芭蕉」の「おくのほそ道」の授業の中で、なぜこんな題名になったか、ということは多くの国語の先生が説…

こんな雑談をしてきたその10(短歌の授業と五色百人一首)

前回の額田王については、「問題、ジャジャン!(古っ)「君待つと」の「君」とは誰のことでしょうか?ヒントは「壬申の乱」の登場人物です。」 ・・・というクイズを出したりもしますが、まぁ覚えてないんすねこれが。3年生の2学期も半ばとなれば、歴史の…

こんな雑談をしてきたその9(正岡子規 額田王)

授業の脱線シリーズも結構な分量になってきて、我ながら決して受験には出ないようなことばかり、まぁぐだぐだと随分語ってきたのものだと、改めて呆れてしまいます。でも脱線はまだまだ続きます。(おいおい) さて、前回は正岡子規や石川啄木の名前に関しての…

こんな雑談をしてきたその8(正岡子規 石川啄木 そして陰謀論)

短歌の教材では、結構名前ネタの雑談を含めることが多いです。(ドヤ顔することではないのですが。)まずは正岡子規。で、どんな駄ボラを吹くかと言うと(これまた別に吹く必要はないのですが。)「この人は本名「昇 のぼる」という。さてバスケ部のやつはいるか…

こんな雑談をしてきたその7(モアイは語る 握手)

「モアイは語る」の中で、ヤシの木が減った理由として①コロに使った②燃料や家の材料に使った、以外に③農地を広げるため伐採した、と書いてあります。根拠(最近はエビデンスとかいうらしいですね。知らんけど。)として、「イネ科やタデ科の植物の花粉が増え…

走れメロスの主題について思ったこと

えー、先日機会があって、他の学校の先生の研究授業を見てきました。お若い先生でしたが、「走れメロス」の主題に迫るという、なかなかにハードルの高い内容の授業を公開されていました。正直「走れメロス」の公開授業は初めて見ましたし、私自身もこのブロ…

こんな雑談をしてきたその6(盆土産 モアイは語る)

授業の中の小ネタその4で、「盆土産」について打っていたはずが、猪木さんの訃報を聞いて途中で脱線してしまいました。授業での雑談ネタがもう少しあったので、話を「盆土産」に戻します。 おそらく昭和中期、高度経済成長期ころの話である「盆土産」には、…

こんな雑談をしてきたその5(アイスプラネット 平家物語)

嘘つき弥次郎とは落語の登場人物です。私は幼少の頃(多分年長さんか小学校低学年の時)に、誰の演目だか分かりませんが、「酢豆腐」という落語をラジオで聞いて面白さに目覚め、小学生の時は「落語傑作選」とかいう類いの本やら、講談社から出ていた、かな…

授業の中の小ネタ改めこんな雑談をしてきた4(と猪木の思い出)

さて、以前にもちょっと書いた「盆土産」の授業での小ネタです。この小説では最初と最後に「カジカガエル」が出てきます。河鹿というくらいで、鳴き声が美しいらしいのですが、寡聞にして聞いたことがありません。(ネットを探せば動画は出てきますけど。)…

授業の中の小ネタその3(アイスプラネットその他)

前回の続きです。アイスプラネットの中で、ぐうちゃんの話を、僕の母であるぐうちゃんの姉は「みんなほら話なんだから」と言い、僕も「どうせほら話だから」と言います。ところどころ「そんなのうそだろ。」とか「うそだぁ。ありえねぇ。」とかとも言ってい…

授業の中の小ネタその2(アイスプラネットについて①)

前回古典の授業の中で使った小ネタなどを、思いつくままに打ってみましたが、そういえばこの教材のときにはこんな小ネタ(というかムダ話?)をしていたなぁ、と思い出すことが。他にもいろいろとありましたので、そこはかとなく書きつけてみようかと。(け…

授業の中の小ネタその1(枕草子) 

三十数年も授業をやってくれば、やはり生徒の色々な変化が目につきます。特に授業内容にからめた雑談をしていく中で、「昔の生徒には通じても、今の生徒はポッカーン」な話題というものがどんどん増えてきます。もちろんコレは「今の子は物を知らなさすぎる…

教職員組合ってのがありましてね(慚愧と懺悔その2)

前回の続きです。相変わらず放課後の職員体育ぐらいしか活動らしい活動をしていなかったのですが、それでもバドミントン、野球、バレーボール、サッカー、バスケットボールと、いろいろな球技(卓球を除く)や、冬はスキー大会(はあまり出なかったけど)な…

教職員組合ってのがありましてね。(慚愧と懺悔その1)

37年前、初めて勤めた中学校。まぁ最初に登校した時は緊張しましたなぁ。4月1日の最初の朝の打ち合わせで、とっちらかって何言ってんだかわからない様子でゴニョゴニョさえない自己紹介をし、何言ってんだかわからない最初の校長の施政方針演説?的な物…

主体的に学習に取り組む態度?なにそれおいしいの?

(以下、完全に時代に取り残された老害ジジイのぼやきです。そもそも中学校の評価評定に興味のない方には全く需要のない、恨み節そのものですので、読んで気分を悪くされる方もいらっしゃるかもしれません。特に意識高い系の教育関係者の方々は、スルーして…

目からウロコの話(気づかなかったあぁ~!)

かなりブログの投稿が滞ってしまいましたが、サボりまくってちょいと忙しさにかまけておりました。さて、久しぶりに教科書の話題です。(もうとっくに忘れられてしまってると思いますが、一応現役中学校国語教師です。)物語とかではなく、3年生の文法教材…

1年生「シンシュン」についての迷いと「世界に一つだけのホニャララ」

えっと、国語の教科書の話です。(またこのパターンかよ) 以前にも書きましたが、1年の最初の小説「シンシュン」、2年の表紙裏の詩「見えないだけ」、同じく2年の小説「星の花が降るころに」は、(おそらくですけど)いわゆる「1年生ギャップ」や、2年…

頭の体操の解答と回答と解説(ドヤガオデエラソウダネドウモ)

えっと、解答(回答)です。(←なんか新井素子のあとがきみたい。) 問①急な坂道で、重そうな荷物を載せた荷車を運ぶ親子連れがいた。後ろで押している人に「前で引いているのはあなたの息子さんですね?」と聞くと「そうです」という。ところが、前で引いて…