夜中、風にテントがあおられて、壁面が何度となく頭をこすって目が覚めたりしたのですが、それよりも致命的だったのが微妙な傾斜でした。傾斜に対して高い方を頭、低い方を足側にして寝ればなんてことなかったのですが、斜面に対して平行?に寝ていたので、寝返りを打つたびにマットからずり落ちてしまい、マットのない堅いところにずれて寝心地の悪さで目が覚めるという、初歩的なミスのせいで眠りが浅く、ぐっすり熟睡ができないまま3時半ころに目が覚めてしまいました。(ただあまり深く眠れずに、早朝3時過ぎとかに起きてしまうのは家のベッドで寝ていても同じなんですけどね。睡眠障害かもしれません?)春はあけぼの。やうやう白くなりゆく山ぎは少しあかりて、くらいの時間帯に目を覚ましても、することもなくシュラフの中でYouTubeを聴きながらモゾモゾと時間を過ごし、トイレに行きまたシュラフに入り・・・を繰り返し、まぁ起きて静かに作業を始めてもよかろう、という6時になってからテントの外に出て、置きっぱなしだった鉄板やらなんやかやをコソコソと洗い、たっぷり残っていた薪に火をつけて何となく焚き火をいじっていると、いつの間にか小一時間経っており、朝ご飯の準備に取り掛かります。
朝飯は全て家からルパンしてきた(以前にも書きましたがYoutuber「少年カムイ」さんの決めぜりふ?をパクリインスパイヤしてます。)タマネギ1個、ちょっと目の出てるアブナイジャガイモ1個、ベーコンの小さなブロック1個を使って、ベーコンエッグで炊きたてのご飯をいただこう、という計画です。焚き火で焼いてもよかったのですが、昨夜使った鉄板の裏がすすで真っ黒になっていて、先ほど洗ってしまったので、もうすすだらけにしたくないし、今回はバーナーで作ることにしました。ベーコンを小さめに切り、鉄板で焼き、そこにタマゴを2個落として焼きますと、まぁこんな感じの↓朝飯っぽくなりました。(タマゴ1個つぶれてしまったのが残念)
それにしても、以前にも書いたけど「映える」というか単純に「ウマそうだ」と思える写真というのは、かなり難しいものですね。構図や照り、色味なんかを工夫する必要をひしひしと感じます。写真ですらこれだから、YouTuberの人たちは本当にスゲェなと、単純に思いますね。
醤油をざっとかけ回してから、オンザライスでワシワシといただいていくと、そこには紛れもなく「人生の楽しみ」がありました。都合3回、昼夜朝と1合ずつご飯を炊きましたが、どれも失敗なしで炊けましたから、飯炊きはもう大体大丈夫かな?(というか、若い頃読んでいた「野宿ライダー」シリーズの筆者である寺崎勉さん流の「心配だったら覗けばいい」作戦で失敗するわけがないんですけどね。)何にしても、昼がご飯と餃子、夜がご飯と焼き鳥、朝がご飯とベーコンエッグ。こりゃぁどう考えても体に悪い。野菜がほとんどないし!(アスパラは固くて食べられなかったしねぇ。)
ということで、まずはタマネギをごま油で炒め,醤油をさっとかけて食べ、さらに持ってきたジャガイモの芽をほじくり出し、皮をむき(この作業って楽しいですね。)※たまにやるから楽しいんだ!という世のマダムからの𠮟責が聞こえる気がする・・・薄く切ってごま油で炒め、「ほりにし」をかけてたいらげる。これで野菜も食べたから大丈夫?タマネギもジャガイモも丸いからゼロカロリー?
なんやかやで小一時間、食事を楽しみ最後はスープを飲んで、久々にまったりと朝ご飯を食べた気がします。普段は職場に行くため食事を楽しむでもなく、カミサンが用意してくれたものを大急ぎでかきこんで、歯を磨いてそのまま出勤、という慌ただしい朝食でしたから、こんな感じに全て自分のペースで考えて作り、美味くても不味くても自己責任で、失敗もまたよし、というのんびりした朝飯は・・・これはクセになりますね。
ちょいとゴロゴロしてから「撤~収!撤~収!さっさと撤収!しばくぞ!」とばかりに(これ使うの2回目ですが、あのおばさんって今どうしてるんだろうな?)荷物を片付けにかかります。
今回のキャンプ場は、地面が干からびて固くなっていたのが残念ですが、いずれ整備されるとのことだし、雨が降って草が生えてくれば、なかなか過ごしやすくなりそうな気がします。いずれ野菜とかも取れたてのものが買えそうだし。今回の一泊キャンプで使ったのは、利用料1500円、飲食費2062円、薪代1000円のざっと4500円ナリ。これで一日楽しめたのなら、まぁお小遣いキャンパーとしては合格かな?このキャンプ場は、またいずれ整備が入って地面が柔らかくなった頃、往復にあまり時間の取れないような時に来るのにはいいかもしれない。ということでいろいろとやらかしたけど、20年ぶりのソロキャンプは満足できました。で、今回のしくじりを振り返ってみようと思いますが、その反省と断捨離への道(と実はやらかしちまったこと)については次回書かせていただきます。お時間があればまた読んでやってください。それではまた。