ポンコツ先生の自己満へそ曲がり国語教室と老害アウトドア

中学校の国語や趣味に関する話題を中心に書いてます。

「走れメロス」の授業でまたまた気づいちゃったこと

3学期といえば、「少年の日の思い出」と「走れメロス」のシーズンですね。(少なくとも光村の教科書では)で、今日も今日とて日本中で誰もしないようなメロスの読み取りをやっていてまたくだらないことに気づいてしまいました。(誰もしないような読み取りは別項目をお読みください。メロスに関する記事はこれで12本目になります。もうね、ブァカかと、アフォかと←なつかしい)

その1 改竄発見!(というかなんというか)

事の発端は、例によって生徒に疑問点を出してもらい、解決する形で進めていたのですが、「なぜメロスは『言うな!』と言ったのか」という疑問ではたと困りました。まぁこれは「(自分勝手なことを)言うな!」ということの省略、ということでお茶を濁しておきましたが(メロスでお茶を濁すのがとてもうまくなりました)

で、ついでに今回気づいたのがメロスの「言うな!」の少し後に、ディオニスが「黙れ。」と言っている。この激高の「!」と冷静な「。」あたりにも、二人の性格の違いが表れているよねぇ、なんてドヤ顔で解説したのですが・・・・・・なんだか違和感が?

昔の教科書ではこうじゃなかったような気がしたんですよね。でも手元にある古い教科書には限りがある。そこで見てみましたよ青空文庫

・・・・・・やっぱり。青空文庫版では「黙れ、下賤の者。」でした。そうそう思い出した。大昔、札幌市が教〇出版の教科書を使っていた時代は、確かにこうだった。いつからかわったのか知らないけど、これもあれですかね。最近の「ポリコレ」に忖度した結果ですかね。いいじゃないですかこれくらい。いかにもディオニスが人を見下していること(振り)がわかる表現ですし。「脱字があるよ」って知らん顔して光村〇書に電話してやろうか知らん。なんて答えるか楽しみだわ(←意地悪爺さんまっしぐら)

その2 いや、言葉を知らない以前にだなあ

毎回出る疑問で、「なぜ水を飲んだだけで回復したのか」について、メロスが闇落ちする場面、おそらく「飲まず食わず、灼熱の太陽、川越え&山賊&峠越えで体力消耗、寝不足」などの悪条件で熱中症で倒れた、という前提に気づかせれば、まあ水を飲んで回復は生徒にも落ちるのですが、でも「水を飲んだのと、もうひとつ回復した理由があるよね」と振ってもなかなか気づかない。

ちょっと読める子ならば、「眠ったからだ」と出てくるんですが、そういわれてもぽかんとする生徒がかなりいる。で、おそるおそる聞いてみたわけですよ。

「まどろむ、って言葉の意味がわからない人手を挙げて」

(本校だけかもしれませんが)驚いたことにクラスの大部分が手を挙げるわけです。いや、その前に「うとうと」とあるんだから、ガン寝かどうかは別として、「眠ったんだ」くらいのことは推測できそうなものだが・・・・・・いや、それも私の、独りよがりか?ああ、もういっそ悪徳者として

生徒の言葉知らずをあげつらうつもりはないのですが、やはり年々ひどくなっている気はします。メロスの単元のまとめとして、「文豪新聞」を作らせる、ということをしているのですが、クロムブックで青空文庫を検索させ、数多くの作家の名前を見て「読んだことがなくても、名前は知ってるとか、聞いたことがある、という作家を探してみよう」などと促しても、なんだかぴんとこないみたいです。仕方がないので最近の作家も良しとしましたけど、朝読書とかやっているわりには、本を読む、という習慣はなかなか難しいようです。とほほん。

そのつもりはなかったのですが、結局ボヤキになってしまいましたとさ。どっとはらい