また更新をサボっているうちに年が明けていました。とはいえ、おめでとうございますとはいいづらい年明けですね。地震は起きるわ航空機事故は起きるわ。紅白は最低視聴率を記録するわ(お好きな方には済みませんが、これは正直ザマミロ案件ですよ。どこの国の国営放送だよ全く。受信料返せリアルに)
とにかく能登半島地震の被災者の皆様には心よりお見舞い申し上げます。また犠牲者の方、ご家族の方にはお悔やみ申し上げるとともに、一日でも早い復興をお祈りいたします。
さて、中学校は冬季休業中で、年末年始怠惰な毎日を過ごしていますが、これではいかんと蛮勇を奮い起こし(それほどのものではない)学年末テストを作ろうとしております。
正直申し上げて、再任用の老害教師ともなると、大した物ではなくとも今までの積み重ねの資料がいろいろとありまして、テスト問題も以前の学校で使った問題を流用参考にすることで、かなりの手抜き効率的な作業が可能なわけですが、作成しながらしみじみとテスト問題づくりについて考えました。
その1 ワークの問題をどうしたもんだか
正直なところ、個人的には国語の勉強についてあまりワークの必要性を感じておりません。一生懸命作っていらっしゃる作成会社の方々には申し訳ないのですが、どうやって使わせたらいいやら。いえ、わかってるんですよ、国語ってえ教科のテスト勉強のしづらさってものを。教科書準拠の問題みたいなものがないと、何を勉強したらいいやらと思っている生徒の割合はものすごく多いと思います。というかワークしかやらない、という生徒がほとんどなんですよ。
ところが正直、ワークの問題って「書き抜き」で答えるものが大半で、字数指定や書き出し、文末が指定されているものばかりです。かんがえるというより、見つけて終わり、みたいな問題ばかりなんですね。
私は、ひとりだけで学年すべてのクラスが持てる時、具体的には学年が4~5クラスの時にはワークの問題はほぼ見ません。作り終わってから比較して「ああ、この問題がかぶったか」とチェックするくらいでした。ですが複数の先生で持っている時にモヤモヤするのが、「ほとんどワークから大量に出題する先生」と一緒になった時です。
一回やった問題と同じものをまた出してどうなるのか。数学や理科なら、たとえ同じ問題でも数値を変えればちゃんと別の問題になるけれど、出題の文言まで同じものを出題するのって、定期テストと言っていいのでしょうかね。
もちろん、「ここの場面を使うなら絶対これ出題するべきだよね」という問題はありますよ。で、たいていそういうものならばワークにも載っています。それは仕方がない。でも個人的には「複数で学年の教科を持っているならば教え方による違いが出ないようにワーク中心で出すのが当たり前」という人(老害年配者に多い。当社比)と組むと、なんかすっきりしないんですよね。
とはいえ、「金出して買わせたものから一切出題しないのはどうなのよ」というジレンマも確かにありまして。小心者の私としましては、泣く泣くワークの問題を申し訳程度にまぶす、というのが常であります。内心忸怩たるものがありますが、「いつ何時誰の挑戦でも受けるクレームが入るか分からない」こんな世の中じゃポイズン若干のコンプライアンスは残す必要があろうかと。いやな渡世だなあ。
そしてもっと嫌なのが、渋々ワークとそっくりの問題を出しても、決して出来るわけではない、ということなんですよね。頭を使う問題を出題して、多くの生徒が正答してくれるのはものすごくうれしいんですけどね。でも実際は、授業でも取り上げたし重要であることを匂わせ、ワークにも出ている問題を、平気で間違えたり平然と空欄にしてくる、そこに痺れる憧れるゥ。・・・・・・どうしたらいいのやら。
シビれもあこがれもしません。ただ肩を落とすのみ。
その2 採点の面倒くささについて
特に記述問題の採点です。入試の方でも60とか80字くらいで答える問題が出ますので、全体のバランスを見ながら長文記述問題を入れます。ただこれに限らず国語の採点基準、部分点の設定がすごく面倒くさい。これもまたひとりで一学年すべて持っていればなんの痛痒もないのですが、複数の先生で持っているとすりあわせがとても面倒。
やれ「こと」が抜けたらどうする、「。」が抜けたらどうだ、誤字脱字は減点か×か、書き抜きがどうだ、漢字はどの程度まで良しとするか。その他もろもろ。
特に長文記述は6点とか配点が高くなりますので、入試に併せて前半3点後半3点とか分けて部分点をつけたりします。ですが中には、前半だけはまあいいが後半全く見当違いの内容を書いてくる、なんて生徒がいるわけで、△3点であっても、全体的に全くおかしな内容に半分やることにするのかどうなのか。このあたり高校入試で採点する先生に伺ってみたいところですね。
その3 平均点とか考える必要あるのかな
どういうエビデンスがあるのか知りませんが、よく「平均60点くらいのテストをつくりましょう」みたいな話を聞きます。絶対評価になってこのかた、失礼ながら「え、君に5がつくのかい!」的な生徒がものすごく増えました。「いやそれはお前の評価評定の付け方がおかしいんだろう」と言われるかもしれませんが、上の「ワークそのまま問題」問題(ややこしいね)とも相まって、問題の作り方が本当に分からなくなってきましたよ。
お察しのとおり、問題作りに行き詰まった逃避行動として久々にブログを更新してみました。キャンプにも行かずアニメも何も考えずぼーっと見るだけになってますので、まだ更新が滞るかもしれませんが、よろしければまたお付き合いください。
追伸 正月料理に飽きたので、またラーメンでも打とうかと思ったら「かんすい」を処分されていたことが分かりました。あわてて以前買ったお店に行ってみると、「おいてあっても全然売れず、賞味期限が切れるので扱いをやめました」と言われました。ショックです。でもア○ゾンにあるのが分かりましたので、届いたらまた打ってみようと思います。今年もどうぞよろしくお願いします。かしこ。