ポンコツ先生の自己満へそ曲がり国語教室と老害アウトドア

中学校の国語や趣味に関する話題を中心に書いてます。

こんな雑談をしてきたその7(モアイは語る 握手)

「モアイは語る」の中で、ヤシの木が減った理由として①コロに使った②燃料や家の材料に使った、以外に③農地を広げるため伐採した、と書いてあります。根拠(最近はエビデンスとかいうらしいですね。知らんけど。)として、「イネ科やタデ科の植物の花粉が増えた」としてありました。で、この「タデ科」についてなんですが・・・

この「タデ」って植物が、食べたことないけどやたら「辛い」らしいんだよ。さて、それでできたことわざが、「蓼(タデ)食う虫も・・・」なんでしょう?

 ←ググったらこんな植物なんですね。知らんかったわ。

「タデ食う虫も?」・・・「カブトムシ」「横になる(←これはちょっとセンスを感じましたが、聞き間違いですわなあ。)」「空を飛ぶ」等々、やはり全然知られてませんでしたね。最終的に「蓼食う虫も好き好き」、つまり「辛い蓼もそれが好きで食べている虫がいるように、人の好みなんて千差万別である」ということの例えなんだよ。まぁそこまでは普通の授業の中の雑談なんですが・・・

余計な一言を言ってしまうのが悪い癖の老害としては、そこで「私は個人的に韓流ってやつが大っ嫌いだけど、K-POPだのTBSだの(←含みを持たせてわざと間違う)すんごく好きな人もいたりするだろ?そういうことさ。」なんて付け加えたりするもんだから、クラスの女子数名から嫌ぁ~な目でにらまれたりします。それがまたたまらん。(ドMか!)これまた「反省はしている。だが後悔はしていない。」案件ですね。

そもそも、現代っ子がこういうことわざや故事成語、あるいは慣用句などの、古くから伝わる言葉を知らないのは仕方がないとはいえ、特に「昔話」「おとぎ話」「童謡」を知らない子が、やはりどんどん増えてきているように感じます。「まんが日本昔話」が終わってしまったのは、結構残念な出来事だったのではないかと思います。

例えば、ということで3年生の「握手」の中での脱線をば。ルロイ修道士は太平洋戦争中に、強制労働させられて、「足柄茶」の栽培をさせられていましたが、「ここで問題です。昔この足柄山にいたとされる、怪力の持ち主の子供といえば誰でしょう?」ポクポクポク・・・チーン!はぃ残念。みんな歌知らないかい?♪あ~しがらや~まの・・♪ハイ誰?!ここで数名が「あ、金太郎!」と思い出しますね。(出てこなかったら「クマと相撲を取った人だよ。」で大体はピンときます。)はい、では続いて、「その金太郎が成長して、源頼光の四天王として酒呑童子という大江山の鬼を退治しにいきましたが、その時の名前は何と言ったでしょう?」

まぁさすがにコレを知ってる子はそうとうなヲタクかマニアでしょうから、これはほぼ無茶振りなクイズです。答え「金太郎は成長して、坂田公時(金時)と呼ばれるようになりました。」ここで結構な生徒が「え?坂田の銀時じゃないの?」と言いますね。「銀魂」の主人公の名前に、「坂田金時」という元ネタ(パロディ)があることを初めて知って、「へぇ~」となります。(ただし、もうそろそろ「銀魂」も古くなってきましたが。)

こういうちょっとした小ネタに、意外と生徒は食いつきます。うまくそういう豆知識などを織り込んでいくと、だらけた雰囲気がホイミ程度にちょっと回復します。(そもそもだらけさせるなよ、って話ですが。)こういう名前の元などの小ネタは、短歌や俳句の授業の中でもよく出してます。次回は短歌の作者の名前に関するネタの雑談など。

銀魂キャラ】銀時のプロフィールまとめ6項目 - 銀魂.com ←私は逆に名前しか知らないんですけどね。